発表!JAPANESE CURRY AWARDS2025 受賞店

発表!JAPANESE CURRY AWARDS2025 受賞店!

2014年に始まったこのアワードも12回目。
カレー偏愛家たちが集い、毎年「日本のカレー文化に貢献した」お店を表彰する取り組みです。

選考方法は以下の通り。
(1)各選考委員が以下に倣いノミネート店提出
・メインアワード 5店(その年「日本カレー文化に貢献した」お店)
・名誉賞1店(長年に渡り日本カレー文化に貢献してきたレジェンド店)
・新人賞(2024年11月以降オープンした新店で、日本カレー文化に影響を与える注目店。)
原則、実店舗が対象になります。
(2)追加投票
・各選考委員のノミネートが揃ったところでリスト化
・ノミネート一人につき2ポイント
・メインアワードの全ノミネート店を対象に、一人持ち点5ポイントを割り振り追加投票
(1店につき1ポイントまで,自分のノミネート店も対象)
・上記の点数上位3店はメインアワード受賞確定
(3)本審査
・メインアワードの10店のうち残り7店及び、新人賞・名誉賞は本審査にて決定
・年末に発表
という流れです。
2025年、選考を担った審査員は15名。
・USHIZO
・エスニカン
・カレー哲学
・さいちゃん
・三吉
・たあぼう
・TAK
・タケナカリー
・田嶋 章博
・NAOTO
・ノリ
・ハラ☆デリック
・福岡 裕介
・松 宏彰(カレー細胞)
・三嶋達也
(五十音順)
Japanese Curry Awards 2025アワードノミネートは以下の通り
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◉メインアワードノミネート店(全57店 →受賞枠10店)
エムカッセ
SOUP CURRY KING
カレーの店 南國堂
and CURRY
スリマンガラム
ソルティーモード
ボタニカリー
Eeek-a souk
エベレストカジャガル
キッチンABC
きんもちカレー
サルシーナハラルフーズ
シバカリーワラ
ダイヤ
Tandoori & Curry aBu
ナワブ(ナワブ ダイニング カフェ 新宿)
西荻タンドール5Lab
バビルの塔
東インドオディシャ食堂 Patsu Curry(パツカリー)
ベンガル料理 プージャー
マロロガバワン
村上カレー店 プルプル
CURRY&NOBLE強い女
THE MOTiVATiON SHOP
旬とスパイスのお店 星みや
ナタラジ
ニドミ
PAIKAJI
Picante
FAM(京都)
Hotel Authentic
ラーマ
あきらカレー
ANJALI
woof curry(ウーフカリー)
エスニックダイニングこせり
煙華香辛
カトゥール
カルダモン.
か〜るま〜る
カレー食堂 心 札幌本店
キテレツ
キャロッツ3世
シバ
ジャパニーズ・レストラン三州家
SPICE GIRLS
中華 大島
FISH
ポカラカリーライス
home+
ポンディバワン
巡る印度
メディスンマン
LION SHARE
RANUNCULS
LION ET LAPIN
ルシインドビリヤニ
◉新人賞ノミネート(全6店 →受賞枠1店)
Ansh
スパイスアワー
SOUP CURRY KING 沖縄那覇店
DAZ CURRY
新町カリー
南印度洋行
◉名誉賞ノミネート(全11店 →受賞枠1店)
コロンボ(札幌)
キッチンABC
ボルツ
カトレア
不思議香菜 ツナパハ
けらら(益子)
アジャンタインドカリ店
心斎橋 麓鳴舘
はり重道頓堀本店カレーショップ(大阪)
ガラムマサラ(京都)
ビィヤント
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本審査を経てアワード受賞店を選考したのですが、まずは総評です。
まず、2025年はビリヤニという食べ物の地形度が急激にUPした年でした。
「そもそもビリヤニはカレーなの?」という疑問もあるでしょう。しかし確実に言えるのは、ビリヤニの需要拡大が、カレー業界全体の拡張に大きく貢献していること。これは間違いありません。
ビリヤニだけではありません。インドをはじめとしたロカリティ豊かなカレー、スパイス料理が関東・関西以外のエリアでも広く一般層に受け入れられている。特に名古屋エリアではこの数年その傾向が顕著であるとともに、東北など地方都市圏でもその萌芽が見受けられます。
また、もう一つ忘れてはならないキーワードは「地域発」。
日本のカレー文化が今後さらに成長・拡大するためのポテンシャルはむしろ、地方・地域にあるということです。
首都圏や大阪から地方へと拠点を移す店が増えていると同時に、それぞれの地域・地方の食の魅力をスパイスやカレーと共に発信。ツーリズムをも巻き込むことで、食の特別な体験に昇華させてゆく。
このこと自体には大きな可能性があるのではないでしょうか。
もちろん、大都市圏がその例外というわけではありません。大都市圏にだってローカルはある。
その埋もれない魅力を芯を持って貫く飲食店はやっぱり、強い。
異国のロカリティ豊かな食文化を積極的に取り入れ、新しいローカルへと昇華させていく取り組みにもまた、ワクワクします。その代表格が北海道のスープカレーであり、大阪のスパイスカレー。
その確立した「型」に敬意を表しつつ、さらなる新展開にも期待が高まります。
一方で、日本カレー文化の中心でありつづけた「カレーライス」や「洋食」のお店は試練の時を迎えています。
お米をはじめとする食材原価の高騰、職人の高齢化、長く続いた一等地の再開発に伴う買収など、閉店を余儀なくされる老舗が後を断ちません。そんな中、伝統を受け継ぎつつ時代に合わせ新展開へと挑戦するお店には多大な敬意を込めて、スポットライトが当たるべきでしょう。
それでは、
Japanese Curry Awards2025 受賞店
発表です。
【メインアワード受賞10店】
メインアワード
and CURRY(東京・新代田)

多様な素材(特に旬の野菜や果物)を自由に組み合わせたカレーは、メニュー名を聞いただけで食べたくなるんですよ。私が今年食べたものでいえば「島らっきょうとホタテのカレー」とか「茎ブロッコリーと牡蠣のカレー」とか。いたずらに刺激的なものではないのに、毎日でも食べ飽きない。
流しのカレー屋にはじまり、間借りを経て、実店舗へ。長期の休みを取って出産されて復帰。
カレーもあり方も、他にはないすごいことをやってるのだけど、肩ひじ張った「頑張ってます」感はなく、自然体なのがこのお店の、そして店主の魅力。
カレー界に限らずお店をやる女性のロールモデルになっていく存在ではないだろうか。
(文:三吉)
流しのカレー屋として数多くの料理人と交わりながら磨いてきた「掛け合わせの妙技」こそ、彼女の原点。肉・魚・野菜・果物を自在に組み合わせるその一皿は、鋭い直感と素材を見る確かな目から生まれる。
だからこそ、どの料理人ともコラボレーションできる懐の深さがある。
開業当時まだ珍しかった「女性の間借りカレー」を広く認知させた先駆者であり、実店舗 Kitchen and CURRY を構えてからも、既存のジャンルにとらわれない独自のアプローチを貫いている。
その一皿には、時代を切りひらいてきた気概と、作り手のまっすぐな感性が宿っている。
(文:福岡 裕介)
メインアワード
Mカッセ(エムカッセ)(大阪・粉浜 ほか)

フレンチ出身の店主が作るカレーは、見た目は豪華で食べればきちんとスパイスと素材の旨味を感じることが出来る納得の一皿。
旨味の層が複雑に絡み合い、どこをどう食べるとどんな旨味が顔を出すのかを探しながら食べるのが楽しくて仕方がないカレーを提供する。
これからも、更に進化の行方を見逃せないカレー。
(文:さいちゃん)
フレンチ出身のシェフが織りなす創作スパイスカレー。2025年はなんばに2号店をオープンし、豪華な主菜と楽しめるビリヤニが大バズリ。
(文:ハラ☆デリック)
フレンチの技法を丁寧に真摯にスパイスカレーに変換して落とし込まれています。
その「仕事」ぶりはまさにプロフェッショナルの料理人であって、スパイスカレーという料理の可能性を高めて美食の域に押し上げる数少ない一人です。
(文:三嶋 達也)
メインアワード
カレー屋 カルダモン.(大阪・天神橋筋六丁目)

大阪でも有数の老舗カレー専門店です。レギュラーの欧風系のみならず、店主の独創性を活かした期間限定メニューも実に多彩。時には「セイロン風ベジタブルカレー」といったエスニックな一品も提供されています。初めて訪問される方は、レギュラーメニューの中でも1番人気の「牛肉厚切りカレー」をぜひ。今も昔も変わらない往年の歴史を感じさせる、カレー初心者からマニアまで幅広くオススメできる名店です。
(文:TAK)
「昭和洋食生き残りへ」コロナ禍を経て閉店が相次ぐ「町の老舗洋食店」。そんな中、創業1969年、池袋を代表する人気洋食店『キッチンABC』は名物「黒カレー」を旗印に、時代に即したチャレンジを次々と行っています。新メニューの開発だけでなく、冷凍EC、自販機、カレーパン製造、さらに今年は百貨店への進出。貴重な昭和の大衆洋食文化を、カレーとともに次世代へ受け継ぐ希望の星です。
(文:松 宏彰)
日本のカレー文化に確かな足跡を残してきた老舗洋食店。昭和の街場の空気をまといながら、その実力はノスタルジーに寄りかからない。
象徴となる「黒カレー」は、漆黒のルウに焙煎スパイスの香りが立ち上がる独自の一皿。洋食店ならではの熟練した調理と、豪快な盛り付けの組み合わせが、多くの常連を惹きつけてきた理由である。
客席に満ちる熱気と大衆性は、この店の重要な価値のひとつ。日常の食卓に根づいた「日本のカレー文化の象徴」として、長年の貢献に敬意を表したい。
(文:福岡 裕介)
「ビリヤニを秋田の郷土料理に」和食出身、世界をめぐり各国の料理を習得、「ビリヤニ大澤」直伝のビリヤニの技。ビリヤニ店として、郷土料理店として、創作アジア料理店として、全てのバランスが高次元で結実している奇跡のお店。すでに秋田の新名所だる存在感を示しており、地方発スパイス料理の可能性をまざまざと見せつけてくれます。
(文:松 宏彰)
メインアワード
SOUP CURRY KING(札幌・南平岸 ほか)

クリーミーなスープの旨味は、一度味わうと忘れられない。
あっさりスパイシーなスープカレーを想像して食べれば、良い意味の裏切りを体感出来るかも!
濃紺ラーメンスープを連想させるような旨味満タンのスープカレーは一度味わえば癖になること間違いなし!
(文:さいちゃん)
2007年南平岸に創業。鶏ガラとげんこつの動物系、昆布、煮干し、鰹節の魚介系のWスープ。スパイス感、野菜の調理方法、スープの乳化具合いなど、それまでの他店舗の良いところをうまく融合し、それを喧嘩することなくまとめ上げた一品。
よほどスープカレーが好きでないと出来ない芸当は、これを嫌いだという人を生み出さないレベル。
社員バイトスタッフにも働きやすい環境、福利厚生も充実しているところから、店内の雰囲気もいつも明るいのも人気店の理由かと。
(文:NAOTO)
メインアワード
Sri Mangalam A/C(スリマンガラム A/C)(東京・祖師ヶ谷大蔵)

チェティナード出身のマハリンガム氏率いるスリマンガラムは、東京にいながら南インドの家庭や信仰に根ざした味わいを、その文脈ごと伝える稀有な店だ。
看板のバナナリーフミールスは、配膳の作法まで現地の食体験そのもの。他では出会えない郷土料理も魅力だ。さらに不定期で行われる礼拝「プージャ」も見逃せない。神への捧げ物を分かち合う料理は、美味しさを超えて、食と信仰の関係性を体感させてくれる。
卓越した技術と、インド料理を文化として伝えようとするストイックな姿勢。ここまで文化性を強く体現する店は他に類を見ない。
(文:福岡 裕介)
メインアワード
ナワブ(東京・新宿 ほか)

ナワブ系列の中でも、長年にわたりパキスタンの味を日本に伝えてきた歴史を背負う旗艦店が、西新宿のナワブである。移転や時代の変化を経ても、その料理哲学は一貫して揺るがない。
看板の「カラヒ」は事前予約必須のスペシャリテ。オイリーでリッチ、荒々しい仕立ては、家庭料理として育まれてきたパキスタン料理の力強さを真正面から体現している。
かつて日替わりで提供されていた名物料理群は、現在では定番として体系化。プラオ、マンディ、ビリヤニといった米料理も完成度が高く、カレーとの相性も抜群。
日本の都心において、パキスタンの味をマニア層にとどめず、広く一般に浸透させてきた功績は大きい。その存在と影響力は、計り知れないものがある。
(文:福岡 裕介)
今年急速に一般層へと広がった「ビリヤニ」。実は25年前からビリヤニをオンメニューしていた先駆者がこの「ナワブ」です。今ほどハラールが注目されなかった頃からコミュニティの中心としてハラール料理を提供。今になって思い返せばその功績は計り知れません。
(文:松 宏彰)
メインアワード
東インドオディシャ食堂 Patsu Curry(名古屋・桜山)

2025年は名古屋近辺のインド料理店の活躍が目立った。その中でも東インドのオディシャ州料理のみを提供する超稀少店。マスタードオイルの使い方などは同じ東側のベンガル料理に通底するが、パンチよりも滋養のある味わい。トマトチャトニは甘く、フィッシュ(銀鮭)はマスタードが効きつつもマイルドだ。素朴だけどもそれだけではない未踏の美味しさがここにはある。この味を日本で再現する挑戦は受賞に値すると思う。
(文:タケナカリー)
メインアワード
BOTANI:CURRY(大阪・本町 ほか)

関西の首都梅田でスパイスカレーの玄関口としての貢献度が高い所が全て。スパイスカレーの入門者にはまりやすい味わい。ワンプレートとしての完成度が高い。
(文:ハラ☆デリック)
美麗な盛り付け、細かな副菜を混ぜ合わせることで味が変わっていくストーリー性、そして全国のスパイスカレー店が真似してしまうあの「ボタニ皿」。実は今の全国のカレーシーンに与えてきた影響は非常に大きい、大きすぎるのではと思います。
(文:松 宏彰)
【新人賞受賞1店】
新人賞
南印度洋行(東京・茅場町)

ビリヤニ(インド風炊き込みご飯、)ではなく、ビリアニ。その心は、インドでは使われない豚骨だしで味付けをしているから。なのだそうです。
20年前には想像できないくらいポピュラーになってきたビリヤニ。カレーが普及する過程がそうだったように、これから日本らしいアレンジが広がり、加速的に定着していくのかもしれません。
(文:たあぼう)
東京証券取引所のある街・兜町に2025年5月、突然変異ともいうべきビリヤニ専門店が登場しました。南インドの石材を卸す商社・南印度洋行が運営するこの店で提供するのは、魚介&とんこつのスープを使ったオリジナルスタイルの「ビリアニ」で、チェンナイのインド人ビリヤニ師匠にもインスパイアされているそう。マサラがシャープに香り、独特の旨味もあります。さらには、朝7時からのモーニング営業で、モーニングビリアニや南インドトーストを出す狂喜ぶり。間借り店でありつつ、店舗へのなじみ方もびっくりで、ビリヤニがブレイクした2025年を象徴するような1店だと思います。
(文:田嶋 章博)
【名誉賞受賞1店】
1971年に北海道教育大学の近くに喫茶店が移転。1975年ころから薬膳カリィを提供し始めたことにより、札幌スープカレーがスタートする。
ご家族の体調を改善させるために香辛料と漢方薬を使ったスープを作り、出汁を取るために使い始めたチキンレッグを、具材として使用するなど、現在の形の基礎となるものを開発した。
特徴的なのはマサラオイル。油が表面に浮いているが全く油っぽくない。スパイスと漢方薬の融合により苦みと香りが感じられる唯一無二のお店。
(文:NAOTO)
以上12店。
これからも美味しいカレーを作り続けてくださいね。
詳細はジャパニーズカレーアワード公式サイトにて






