中目黒のカレー名店の味を受け継ぎ、受け継ぎ。今年でオープン25周年。『カフェレッドブック』(中目黒)
中目黒のカレー名店の味を受け継ぎ、受け継ぎ。今年でオープン25周年。
『カフェレッドブック』
はじめはカフェダイナーとしてオープンした『レッドブック』。
中目黒銀座商店街にあったインドカレーの名店『オレンジツリー』が閉店する際、お店を手伝っていた『レッドブック』山崎シェフがカレーのレシピと調理器具を譲り受け、『レッドブック』のランチにカレーを提供するようになったのがきっかけ。
その後山崎シェフはお店を離れ独立。西荻窪に『カフェ・オーケストラ』を開業。
山崎シェフからカレーを教わった外山シェフがその味を受け継ぎ、2019年にインドカレーメインのお店へとリニューアルします。
その後もブラッシュアップやマイナーチェンジを続け、カレーレパートリーは増え、外山シェフが独立(現『TYON』シェフに)した後も現店長が味を受け継ぎつつ、さらなる後進を育て始めています。
『オレンジツリー』から続くカレーの大樹は今なお枝を伸ばし、新芽をつけようとしているのですね。
さて、この日いただいたのはこちら。
マトンカリー 1650円
いちおう「限定メニュー」に入っていますが、あまりの人気にほぼいつも用意されているという、「定番・現在メニュー」です。
食前にはたっぷりのフレッシュサラダ。ビネガードレッシングが食欲をそそります。カレーは羊の肉塊ゴロゴロのセミドライタイプ。旨み溢れる羊肉、程よい辛さと甘み。仄かに香るココナッツミルク。ライスはバスマティ、付け合わせにはキャベツのサブジ。
ベンガルの『マトンブナ』のような、パキスタンの『マトンカラヒ』のような、南インドの『マトンスッカ』のような。
シェフ曰く、国境を超えて自由に作っているそうで、なるほどこれは『レッドブック』流、羊肉の美味さ追求の産物といえましょう。
食後は浅煎りスッキリテイストのコーヒーで。
このカレーにはコクの深煎りより香りの浅煎りがよく合いますよね。